このたびは当法人の企業ガイドをご覧いただき、誠にありがとうございます。今回、当ガイドを通じて、社会福祉法人暁雲福祉会（ぎょううんふくしかい）のことを皆さまへお伝えすることができ、大変喜ばしい限りです。
さて、当法人は、1981（昭和56）年の国際障害者年から知的障がい者福祉に携わっています。法人理念は『人間礼拝』（たったひとつの尊いいのち。支え合って生きていきたい）。法人名の由来は、江戸時代に開かれていた寺子屋「暁雲館」によります。戦前の制度のない時代から僧侶である 丹羽貫誠（にわ かんじょう）)が里親となり、 戦後の児童福祉法制定以降も26名の里子を養育してきた実践記録が残されています。「暁雲」という言葉には、夜明けを染める暁の雲ははじまりの色であり、福祉を先駆的に取り組む思いが込められています。
当法人の創設者で初代理事長の丹羽演誠（にわ えんじょう）も僧侶であり、 長きにわたり保護司や人権擁護委員、保育園園長等を務め、法人化する以前より佛教福祉の実践を重ねてきました。現在は現行の福祉サービス事業を網羅する形で、約200名近い利用者の方々の支援に携わっています。

昭和53年、大分県で初めての小規模作業所 を寺の境内に開設。先述の昭和56年創立よりこれまでに大分市民間第１号の通所授産施設「八風園」や同じく第１号のグループ・ホーム「八風マナス１」を開設。現在、障がい福祉サービス事業所「八風園」、同「ウィンド」、同「八風・be」、同「八風・マーヤの園」、指定特定相談支援事業所「風と未来」、グループホーム「八風・マナス」1.2.3.5、 「八風・カルナホーム」を経営しています。
2008年10月には、大分キヤノン株式会社とのご縁を頂き、知的障がい者雇用の場として合弁会社「キヤノンウィンド株式会社」を設立致しました。
2018年6月には、玖珠町や日本財団との協働による「玖珠町地方創生プロジェクト」と題して、「ウィンド2」を玖珠町豊後森機関庫前に開設しました。
混沌とする社会情勢に加え、めまぐるしく変化する社会福祉制度の渦中でありますが、当法人創立から今日に至るまでの歴史を振り返り設立趣旨を見つめ直すなかで、私どもは今後も知的障がい者の方々の暮らしと心に寄り添い、日々、利用者とともに精進して参りたいと考えております。

当法人は先駆的に主に知的障がいのある方々への支援に長年取り組んでいます。特に障がい者の一般就労や福祉的就労への支援に力を注いでおり、行政や企業をはじめ多様な組織と仕事をさせて頂いております。
そのため、福祉現場にとどまらない広い視野で仕事に取り組める機会に恵まれています。福祉現場を担う側として利用者の方々へ、ただ福祉サービスを提供するだけではなく、利用者の方々を通じて私たちの方が「育ててもらっている」というありがたさを素直に感じることができる職場環境になります。
また、「森のクレヨン」というブランド名でパンの製造販売をしています。おかげさまで県民の方々より「森クレ」の愛称で親しまれ、官公庁はじめ学校給食やバザーなどのイベントでの販売を通じて、障がいのある方々の社会参加にも積極的に取り組んでいます。

入職後は法人内新人研修をはじめ、外部での新人研修制度を受講することができます。配置された現場での先輩職員による育成、管理者との面談を実施。全職員を対象とした年2回のキャリアパスレポートでは、設定された課題について個々の提案や新人特有の悩みなど自由に記述してもらい、管理者による具体的なアドバイスを行います。
女性職員が多い職場であることから育児休暇制度も充実。取得後も職場復帰しやすい職場環境が整っています。さらに女性管理職の占める割合も多く、総じて男女ともに働きやすい福祉現場です。法人として様々な行事に取り組むことから経験を積んで福祉キャリアを構築していくことも可能です。福祉の資格取得も推進しており、資格手当の拡充にも取り組んでいます。

法人理念「人間礼拝（にんげんらいはい）」の理念のもと、利用者の方々へ誠心誠意向き合うことができること。そして、協調性をもって他の職員と共に職務を遂行することができる人材を求めています。